コラム

歯を強くする食べ物

歯を強くする食べ物って?

皆さんは歯を強くするものと聞いて何を思い浮かべますか?フッ素?キシリトール?実は野菜や果物など普段の食事から得られる栄養も歯を強くすることに役立っているんです。
今回は歯を強くする食べ物について説明しています。

カルシウム、ビタミンA、ビタミンCを多く含む食べ物

【カルシウム】
歯の大きな部分を占める象牙質。この象牙質はほとんどがカルシウムです。
乳製品、骨ごと食べる魚、殻を食べるエビ、大豆、葉物等に多く含まれます。
例)干しえび、煮干、いわし、ヒジキ、ワカメ、昆布、パルメザンチーズ、プロセスチーズ
なお、ビタミンDを多く含む食品は、カルシウムの吸収を助けてくれるので一緒に食べましょう。
例)卵黄、スッポン、鴨、たちうお、さんま、さわら、まかじき、まあじ、鮭、イクラ

【ビタミンA】
エナメル質を強くします。
レバーや卵などの動物性食品、また野菜などの植物性食品からも摂取することができます。
例)鶏肝臓、牛肝臓、豚肝臓、赤とうがらし粉、抹茶、青じそ、パセリ

【ビタミンC】
象牙質の形成を補強します。
野菜や果物などに多く含まれる食品がたくさんあり、量も摂りやすいです。
例)赤・黄ピーマン、ゴーヤ、ブロッコリー、カリフラワー、キウイフルーツ、いちご、柿

適度に硬い食べ物

適度な硬さの食べ物は咀嚼を促し、歯や顎の骨を強化してくれます。
例)レンコン、ゴボウ、ピーナッツ、フランスパン、せんべい、煎り豆
※硬すぎるものは要注意! 詰め物の寿命を短くしてしまいます。

アルカリ性の食べ物

口腔内が酸性だと虫歯になりやすくなります。
酸性に傾くのを防ぐにはアルカリ性の食品が必要です。
酸性のものを食べているときや食事が終わるころに、酢の物や納豆、梅干、果物などを食べましょう。
例)ワカメ、ひじき、ほうれん草、こんにゃく、梅干し
※梅干(うめぼし)は口腔内で酸性からアルカリ性へと変化し、唾液の分泌を促進し口腔内の環境を良くします。また梅干に含まれるクエン酸はむし歯菌の活動を抑えむし歯を予防してくれます。

よく噛んで食べよう!

よく噛むことは唾液の分泌を促し、食べ物の消化吸収を良くするだけでなく、顔面を構成する骨や筋肉の発育成長を促し、皮膚や血管の細胞を活性化する唾液腺ホルモンの分泌を促進するなど全身の健康や脳の働きに密接な関係があると言われております。最低でも30回は噛むようにしましょう。

次回のコラムは、むし歯を防ぐフッ素について紹介します。