
コラム
歯周病と全身疾患の関り ~糖尿病~
「歯周病」はお口の中の病気だけでなく、
生活習慣病やその他の病気とも深く関係しています。
過去のコラムでお伝えした肺炎に引き続き、今回は糖尿病と歯周病の関りについてご紹介いたします。
糖尿病とは
糖尿病は、インスリン(血糖を下げる働きのあるホルモン)が十分に働かないために、血液中を流れる糖(血糖)が増えてしまう病気です。
血糖の濃度(血糖値)が高いまま長く続くと健康に悪影響を及ぼします。
高血糖状態により、血管が傷つき将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気につながります。
歯周病と糖尿病
歯周病は『糖尿病の6番目の合併症』であると認識されるようになりました。
図のように、
・歯周病が悪化すると、糖尿病も悪化する
・糖尿病の人は、歯周病になりやすく重症化しやすい
と、歯周病と糖尿病には相互関係があります。
歯周病治療で血糖値が下がる
歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善する。という研究成果が数多くあります。
歯周病のケアをすることで、全身の健康につながります。
歯周病菌をお口の中から減らすために、ご自宅でしっかりと毎日の歯磨きを行う必要があります。
毎日の歯ブラシだけでは落としきれない汚れもあるので、歯医者さんによるプロの口腔ケアを定期的に受けるようにしましょう。