コラム

歯周病と全身疾患の関り ~動脈硬化~

動脈硬化

「歯周病」はお口の中の病気だけでなく、
生活習慣病やその他の病気とも深く関係しています。

過去のコラムに引き続き、今回は動脈硬化と歯周病の関りについてご紹介いたします。

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動脈硬化とは

動脈は、血液を心臓から全身に届ける大切な血管です。
健康で若々しい血管は、弾力があり、ゴムのようにしなやかです。
しかし、老化や生活習慣によって血管も変化していきます。
血管壁が厚く、硬くなって柔軟性が失われ、また、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血液の通り道が狭くなっていきます

歯周病と動脈硬化

動脈硬化をおこした冠動脈の血管の壁から歯周病菌が見つかったことから
相互の関係性があることがわかりました。

歯周病原因菌などにより動脈硬化を誘導する物質が出て、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。

重度の歯周病患者の方が発見率が高いこともわかっています。

動脈硬化はコワい


動脈硬化は、さまざまな病気につながっています。
心臓に血液を送る血管が硬くなると、心筋に血液を送ることができない状態になり
心筋梗塞が引き起こされます。

脳に血液を送る血管が硬くなると、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳の神経細胞が壊死してしまい、脳梗塞が引き起こされます。

全身を健康に保つためにも、お口のケアをぜひ行ってください!